女性起業家のブログ 〜なりたい自分をあきらめない〜

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価値観マップ

先日、プロフィール漫画制作のワークショップがあり、友人の漫画家の開催だったので軽い気持ちで参加してみました。

自分の生い立ちから掘り起こすワークがあって、自分を俯瞰して見つめる、有意義な機会になったのです。

どうやって現在の私が出来上がって来たのか、大きな変革はどこにあったのかなど、振り返ってみるいい機会でした。人生にはあれやこれやと勃発するのですが、私の価値観を大きく変えてくれた第一弾は、20代前半に2年間留学したイギリスでの日々でした。

 

日本にいると、安全だし守られている安心感がありました。言葉も通じるし、どこの出身かと伝えれば、何となくの情報が得られ、共通の知り合いがいたりなんかもします。そんな安全大国JAPANで育った私は、いきなり行った英国ロンドンで、価値観ガチャポン体験をしたのでした。

 

やっとの思いでたどり着いたホームステイ先。初の海外ライフ。ずっと長電話しているステイ先のお母さん(Landladyという)は、食事の時間になっても無視・・・。集合住宅のカギは壊れて開かないし、結構切ない思いをしたので、ステイ先の紹介元へクレームを入れて引越しを希望しました。その夜、鬼の形相で怒りを露わにしたLandladyは、私は○○〇人なんだ、苦労して来たんだ~、何の不満があるの?、みたいな事を、留学して来たばかりのアジア人にぶつけてくる始末。

その「○○〇人」の英語が理解できずにいると、辞書で調べなさいと言う。辞書には「Jewish=ユダヤ人」と書かれていました。その時のLandladyの魔女の様な目つきを、忘れることはありません。

 

頭の中をグルグルと巡る「ユダヤ人の歴史」。アンネフランクの本を読んだ程度にしか理解できていなかったけれど、平和な日本人には想像もつかない様な、壮絶な歴史を生きて来られたのだろうと想像する事しかできませんでした。

 

それからも、あらゆる人種の人たちと知り合って来ました。4か国語を流暢に操るスイス人の若者たち、授業中に突然バナナやリンゴを丸ごと食べ始める自由なカメルーン人、友人のアパートに「思い出を作ろうと」夜這いしてくるエロインド人、スリランカのサリーを来て訛った英語で教鞭を取る先生、ブータンから来たアボカド好きのお坊さん、実は在日韓国人の方々、家には10人ものお手伝いがいるインドネシアの娘さん・・・などなど。

 

もちろん、アジア人への差別もありましたし、お金を頂戴と駅に座り込む現地の若者たちも日常的に見て来ました(アジア人を罵る割にお金は勾う不可思議)。濃い二年間で、狭かった価値観が大きく変わったのです。

 

日本へ帰国後社会へ出ると、小さな事で縄張り争いをする上司たちや、足の引っ張り合いをする無意味な人たち、愚痴ばかり垂れる人たち、男尊女卑の典型な人たちなどを目の当たりにしても、それほど驚きはしませんでした。なんて了見の狭いオトナなのかと呆れていました。世界に目を向けると、生死をかけて生きている環境の人々もいる中、恵まれているのに、なぜ周囲と協力すらできないのか、不思議でした。

 

そんな窮屈事態から抜け出すべく、起業の道を選択したんだと、過去を振り返って見えて来たりしました。

 

価値観を変えた出来事、まだまだあります。もっと深掘りしようと思うこの頃です。

 

 

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